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中山隧道(旧国道291号)

入口の文字
入口の文字 posted by (C)Daa

八海山からの帰り道、とりあえず国道291号を浦佐方面へ。でも、せっかく国道291号線を走るからにはやはり中山トンネルに行かないと(笑)ということで、少し遠回りして魚沼市(旧広神村)の国道252号線から国道291号を山古志方面へ向かいました。
ずっと田舎道な山道をどんどん登っていくと突然新しいトンネルが。1つ目が水沢トンネルで、そこを越えると次のトンネルが国道291号線中山トンネルです。とても近代的なトンネルを抜けるとすぐ左側に駐車スペースが。そこに車を停めると脇に小さいトンネルが見えます。これが旧中山隧道です。

この旧中山隧道は、長岡市(旧山古志村)小松倉の住民の方々が、買い物や病院など他の集落に行くために作った「生活道路」です。旧山古志村は中越地震の際には有名になりましたが、とても山深いところに集落が点在しています。その中でも一番奥にあるのがこの小松倉集落です。山古志側の他の集落までは本当に遠く、距離的には1つ山越えをした旧広神村側の方が近かったということもあり、地元の方々が手掘りで(!)掘ったトンネルです。その後1982年に国道指定され、国道291号になりましたが、手掘りの軽自動車がやっと通れるくらいなトンネルには変わりなく、ずっと道路地図でも「通行不能」表示がされていました。
1998年にすぐ脇に片側1車線の中山トンネルが開通、この手掘りの隧道は役目を終えました。

しかし、地元小松倉集落の方々にとっては歴史遺産であるということで保存運動も進めていて、通常であれば旧トンネルは壊されるところを観光資源として整備しています。

国道291号中山トンネル
国道291号中山トンネル posted by (C)Daa

こちらが現在の国道291号中山トンネル。とてもきれいなトンネルです。

旧中山隧道(右)と中山トンネル(左端)
旧中山隧道(右)と中山トンネル(左端) posted by (C)Daa

中山トンネル(左端に入口の一部が見えます)の右脇の方にひっそりと旧中山隧道の入口があります。
中山トンネルと旧中山隧道の間には駐車場があり10台程度の車が停められます。

中山隧道入口
中山隧道入口 posted by (C)Daa

これが、手掘りトンネルの入口です。新トンネルが開通してから新しく整備したようですね。

隧道の中の様子
隧道の中の様子 posted by (C)Daa

隧道の中の様子です。入口付近こそコンクリートで固められていますが、少し先は岩がむき出しになっています。ところどころに小さい電球がついていて、両方の入口にあるスイッチでON/OFFが出来ます。
ちなみに隧道は途中で曲がってますので反対側の出口は見えません。

土木遺産のプレート
土木遺産のプレート posted by (C)Daa

土木遺産の認定状コピー
土木遺産の認定状コピー posted by (C)Daa

この旧中山隧道は土木学会が指定する土木遺産に指定されているそうです。
土木學會選奨土木遺産

隧道の説明看板
隧道の説明看板 posted by (C)Daa

隧道の説明看板です。日本最長の手掘り隧道とのことです。他にも近くに隧道があるようですね。クリックして拡大すると文字も読めるかと思います。

説明看板2
説明看板2 posted by (C)Daa

中越地震の被災地視察用に作られた説明プレートです。その後通った旧山古志村のあちこちにこのようなプレートがありました。
中越震災アーカイブス


実はこの旧中山隧道は現役時代に通った経験があります。1993年頃かなぁ、当時長岡在住だった大学生の私は先輩の「中山トンネルに行ってみるぞ!」との誘いにセダン車の後部座席に乗り山古志経由で中山トンネルに向かいました(当時はこの手掘りのトンネルを中山トンネルと呼んでました)。
トンネルに入った瞬間は普通に通り抜けられるかと思いましたが、手掘り区間に入ってすぐに停車。全員壁にぶつからないよう確認するよう運転手から依頼があり、乗ってた4名(運転手含む)が全員窓から顔を出して車が壁にあたらないように「左、左!」「右、右!」と叫びながら通ることに。当然Uターンなど出来るわけないので通り抜けるしかなし、しかも車が壊れたら脱出も実質不能ということで必死でした。。800m強のトンネルを抜けるのに2時間近くかかった記憶が。その時先に入った軽自動車はすいすいと抜けて行ったので、軽自動車が実質の限界でしたね。もっとも車は入ったら最後、中で対向車も来てしまったらどちらかがバックするしか脱出方法が無いので。。すごいトンネルでした。

今回、駐車場のすぐ脇で農業をされている?方が声をかけてくれました。この中山隧道を全国の方々に知ってもらい、後世に残すためにがんばってるとのこと。置いてあったノートに一言書いてくれるように依頼がありましたので私も書きました。これを国や県、市に渡して保存をアピールしているそうです。掘削をしている当時、掘削作業をしている男の人に白い米を食べてもらい、他の方々は白い米は食べなかったそうで、子供たちが白い米を食べたいと騒いだりした話とか、集落にあった小学校に子供が60名近くいたのに先生が校長以外2名しかいなくて大変だった話とか聞かせてもらいました。今はどうなのかなぁ。多分20戸くらいしか住まれてないんじゃないかな。道はよくなりましたが山深くて産業が無いのは変わりなく、中越地震もあったために村を離れている人も多いのかもしれませんね。

その後旧山古志村内を走りましたが、ところどころ道が新しくなってました。地震の影響で山が崩れたり、川がせきとめられて湖が出来てたりしていろいろと道路も迂回したりトンネルが出来たりしていました。中越地震の後山古志に入ったのははじめてだったんですよね。。変わってしまったなぁ。。でも、みなさんがんばっておられるようです。その姿を見てちょっと安心しました。

地図はこちらです。国道291号線沿いにあります。
旧中山隧道

参考
国道291号(日本の道)
中山隧道(防災エイジのHP)
R291中山隧道(Tsuyoshin Online)

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