東京交響楽団第38回新潟定期演奏会
新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で開催された東京交響楽団の第38回新潟定期演奏会に行って来ました。
~東京交響楽団第38回新潟定期演奏会~
日時:2006年9月10日17:00~
会場:新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)コンサートホール
曲目:
・フリーメイソンのための葬送音楽 KV.477(Mozart)
・クラリネット協奏曲イ長調 KV.622(Mozart)
・交響曲第41番ハ長調「ジュピター」(Mozart)
指揮:ユベール・スダーン
クラリネット:赤坂達三
コンサートマスター:大谷康子
アンコール:マーチ(カサッシオン)ニ長調 KV.62(Mozart)
今回はスダーン氏によるオールモーツァルトプログラム。そして私が一度は生で聞きたいと思ってたKV.477にクラリネット協奏曲と楽しみが多く、ワクワクしながら会場に行きました。
最初の曲はあまり日本では演奏されないフリーメイソンのための葬送音楽。この曲は編成がとても特殊で
- オーボエ×2
- クラリネット×1
- バセットホルン×3
- コントラファゴット×1
- ホルン×2
- 弦5部
という編成。バセットホルンが3本!!ということで東京交響楽団のクラリネットチームはどのようなパート割で来るかと思いましたら、クラリネットが研究員の近藤千花子さんでバセットホルンが1st十亀正司氏、2nd小林利彰氏、3rdエマニュエル・ヌヴー氏という割り振りでしたね。男性3名がバセットホルンを持ってずらっと並んでる姿はなかなかすごかったです(^_^;)
曲は非常に厳かに進んでいき、数分で終わってしまいますのであまり活躍を聞くことは出来なかったんですが楽しめました。
そうそう、コントラファゴットは使われずに普通の?ファゴットを使われてましたね。なので、バセットホルン3番と音域が重なってしまったのも聞こえづらかった原因かも。
で、続いてはソロに赤坂達三氏を迎えてのクラリネット協奏曲。ヤマハの楽器での演奏が聴けるのも楽しみでしたし、赤坂氏がどうこの曲を料理するか楽しみだったんですが。。かなり消化不良で終わったなぁ。
まず、ソロがずっと楽譜を見ながらの演奏だったこと。さすがに前に譜面台を置いて吹くのではなく、譜面台は脇に置いて斜めに構えて吹くという形ではありましたけど、その分表現が抑えられてた感じがします。それを抜きにしてもソロは割とサラリと演奏したいというのが感じられましたけど、それに対してスダーン氏率いるオケは非常にアグレッシブな演奏。なんかオケとソリストが意見統一されてないのかなぁという印象を非常に受けました。なのでちょっと首をかしげながらの鑑賞になりました。非常にいい音色を出してただけに残念だったなぁ。。
で、ちょっと消化不良のまま休憩を過ごし、後半はジュピター。この曲はうちのオケでも6月に演奏したばかりで(クラリネットは降り番でありませんが)、馴染みが深いのでどんな感じで演奏するか気になってましたけど、クラリネット協奏曲と同様にオケがスダーン氏の指揮に魔法をかけられたかのようにアグレッシブに演奏を。でも、聴かせどころはしっかりと押さえてましたねぇ。もう引き込まれてしまいあっという間に気が付けば最後まで。とても印象に残ったいい演奏でした。消化不良もどこへやら。アンコールのマーチもきれいにまとめて非常に気持ちよく終わることが出来ました。
そうそう、プログラムの曲目解説に「バセットホルン(アルトクラリネットの前身)」って書かれてましたけど、たしかに音域は似てますし見た目も似てますけど全く別の楽器です(T_T)ちょっとこの曲目解説は残念だなぁ。。
今日は割とお客さん入ってたかな。脇の新潟県民会館では西関東吹奏楽コンクールが行われてましたし、りゅーとぴあも劇場、能楽堂共にイベントをやってたので周辺はかなり人多かったですけど、お客さんはたくさん入ってこそですよね。ぜひみなさん聞きに行ってはいかがでしょうか。次回は11月19日、オペラアリアを中心に演奏されます。
他の方の記事:
○週末演奏会その2、東京交響楽団新潟定期(コンチェルト2号感動の毎日)
○東京交響楽団第38回新潟定期公演(コンサート日記)
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コメント
こんにちは。
自分のできる楽器が活躍する曲って楽しみですよね。でもそういう曲って、自分のパートしか聞こえなかったりして、それはそれで困ったりもしますが・・・・。
そういう私は、この演奏会に行きそびれました・・・・・。
用事があったとかではなくて、すっかり忘れていました(^-^;
月曜になって気がついて非常に悔しい思いをしましたよ。しょっちゅうコンサートには行ってますけど、忘れて行かなかったのはこれが初めてじゃないかなぁ。
うーん、残念。次回は忘れないで行きます!!
投稿: fumi | 2006.09.13 01:00
fumiさん:
そっか、忘れてられてたんですか。。実は記事の更新を楽しみに待ってました(^_^;)
私も昨年体調不良で行けなかったこともあるので、悔しさは分かる気がします。
自分の出来る楽器が活躍する曲もしくは自分が演奏したことのある曲ってどうしても知識がいろいろとついてるので純粋に楽しめないんです。しょうがないのかもしれないですけどね。今回の場合は協奏曲は昨年代吹きで苦労した曲でもあるのでいろんな想い出が頭の中を駆け巡りました。。
投稿: Daa | 2006.09.13 12:47