東京交響楽団第37回新潟定期演奏会
新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で開催された東京交響楽団の第37回新潟定期演奏会に行って来ました。
〜東京交響楽団第37回新潟定期演奏会〜
日時:2006年7月9日17:00〜
会場:新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)コンサートホール
曲目:
・グリーン(武満徹)
・ピアノ協奏曲第3番二短調Op.30(Rakhmaninov)
・交響曲第2番「不安の時代」(Bernstein)
指揮:秋山和慶
ピアノ:ジョン・ナカマツ(ラフマニノフ)
ピアノトリオ:佐山雅弘 M's(バーンスタイン)
(ピアノ=佐山雅弘、ベース=小井政都志、ドラムス=大坂昌彦)
ゲストコンサートマスター:パヴェル・ボガチュ(スロヴァキアフィル第1コンサートマスター)
アンコール:
ジョン・ナカマツ:幻想即興曲(ショパン)
佐山雅弘 M's:スペイン(チックコリア)
今回の演奏会は一言で言えば「面白かった」演奏会でしたね。曲がマニアックな組み合わせだったのにお客様が多かったのはやはりジャズ界では有名な佐山雅弘M'sが出演していたからでしょうか。
1曲目の武満はやはり1回聞いて理解するのは難しいですね。でも、プログラムにも書いてありましたが「ドビュッシー的な響き」が出て何も考えずに静かに聴くにはいい曲なのかもしれませんね。そうそう、演奏時間が6分ほどだったことと配置換えが大変だったためか、この曲の時点でもうソロピアノがステージ正面の指揮者の後ろに置かれていました。
2曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。2番は私もクラリネットで演奏したこともあり、非常に名曲なので馴染みがあるんですが、3番は初めて聞いたかな?ソロのジョン・ナカマツ氏が非常に「魅せる」演奏をしてくれましたね。結構引き付けられる演奏でした。アンコールの幻想即興曲もよかったですね。流れるようなソロが非常に良かったです。満足満足。
後半はバーンスタインの「交響曲第2番」でした。やはりラフマニノフで使用したピアノとバーンスタインで使用するピアノは違うようで、ピアノの大移動及びベース、ドラムを配置する関係もあって休憩時間中の舞台はすごいことになってました。
下の写真は演奏会終了後のステージの様子です。何となく雰囲気が伝われば。(演奏中は写真撮影は一切禁止なので、終了後に撮らせていただきました)
曲は最初からクラリネット2本のソロで開始!首席のエマニュエル・ヌブーさんと新入団の近藤千花子さんのコンビは見事でしたね。ブラボーでした。
その後も曲は続いていきます。ソロピアノは結構大変ですねぇ。オケとの絡みは非常によかったですね。でも、ベースは置いたままだし、ドラムも準備してないしどうするのかなぁ。。と思ったら第2部の中間部「仮面劇」で打楽器群と共にジャズ的なパートを演奏されました。でも、ちょっとソロの3人は欲求不満気味かなぁ。どうしても自分たちだけでなく打楽器やチェレスタ、ハープも入ってましたので指揮に合わせないといけないですしね。でも、ピアノの佐山雅弘さんは本当に楽しそうに演奏してました。最後はオケも入って演奏が終了しました。
この曲はCDじゃあつまらないですねぇ。最低でもDVDなどの映像付き、出来れば生で聴くのがいい曲ですね。そんなことを感じつつカーテンコール。フルート、オーボエ、クラリネットの方々が譜面台を下げて「演奏聴くぞ」モードに入られたのでアンコールだな!と思い待ってたらピアノトリオのアンコールが演奏されました。でも、最初はピアノの佐山雅弘氏が前半ジョン・ナカマツ氏が演奏された「幻想即興曲」の最初を真似して演奏されました(^_^;)会場大うけでしたね。その後有名なチックコリアの「スペイン」を。いやぁ、3人とも本当に生き生きと演奏してます。オーケストラの演奏会でジャズを聴くことはまずないですからねぇ。実はジャズ好きの私も大満足でした。オケメンバーも楽しんでる様子でしたね。大盛況のうちに演奏会終了しました。
帰りにチラシをもらいましたら佐山雅弘M'sは今年2006年11月15日(水)に白根学習館でジャズ講座とライブを。そして翌11月16日(木)には南魚沼市浦佐のコミュニティーホールさわらびでジャズコンサートを開催されるそうです。平日なんですよね。。土日だったら聴きに行ったんですが(T_T)残念。
次回の新潟定期は赤坂達三氏を迎えてのMozartのクラリネット協奏曲や同じくMozartの「フリーメーソンのための葬送音楽」など。楽しみです。
参考:
○M's(佐山雅弘M's公式サイト)
○SAYAMA music BOX(佐山雅弘ファンサイト)
○Jazz Drumer 大坂昌彦 official website
他の方の記事:
○東京交響楽団第37回新潟定期演奏会(ordinary life)
○東京交響楽団第37回新潟定期演奏会と轟さん。(コンチェルト2号感動の毎日)
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コメント
終演後の写真は「日課(笑)」になりそうですね
今度は「心休まらぬ席」からの視線宜しくネ
コープランドのCl協もピアノは指揮者真正面に
据えてましたが、こういうのアリなんですね
ソリストが欲求不満気味・・とはいえ全部使たら
濃すぎるしバランスが難しいのですね~
そうそう、ボガジュさんはJAO金沢大会で巨人組
のゲストコンマスでしたよ。懐かしいお名前デス
投稿: arac | 2006.07.10 22:00
ARACさん:
実はここの定期は定期会員なんで、心休まらない席の券は持ってないんですよ。。合唱が入るとその席座れないしね。
今回はソロが3名ということもあってあの位置に置いたのかなぁとも思ってます。
投稿: Daa | 2006.07.11 08:21