ソニー製DATレコーダーの販売終了へ

ソニーは携帯型DATレコーダー「TCD-D100」の国内出荷を12月上旬に終了すると発表した。これによって同社の国内におけるDAT製品の出荷は終了することになった。

(ソニー、DATの国内出荷を終了-ITMedia +D Lifestyle)

うわぁ、ついにこんなニュースが(;_;)まあ、周り見回してもDAT使ってる人いないもんなぁ。。

○デジタルオーディオテープ レコーダー「TCD-D100」出荷終了のお知らせ(ソニー)

私がDATを使いはじめたのはかれこれ15年くらい前、大学の友人に誘われてソニー製品を扱う小さい電器店に行ったのがきっかけです。その電器店では「いいものを本当に使ってくれる人に売る」というコンセプトがあったようで、本当によく視聴させてもらい、検討した上でポータブルDATレコーダーを買ったのが最初でした。

その後、修理を何度かした後に1回買い替え、さらに据え置きのDATデッキも買ったものの、両方とも壊れてしまって気がつけばもう７年くらい経つかなぁ。。DATを最初に買った時点でカセットテープは全部処分してしまったので、今は大量のDATテープが自宅には眠ってます。8mmビデオのテープもそうなんだけど(こちらもデッキが壊れて使用出来ず)、結局いい技術も戦いに負けてしまったんですね。。残念です。

誰がDATを殺したかなど、もはや言うまでもあるまい。昨今のように行きすぎた権利主張に対する意識が当時からあれば、こんな面白い技術も死なずに済んだかもしれない。

(誰がDATを殺したか-コデラ ノブログ)

思えば、初期のDATレコーダー(そういえばこれ持ってて高校の部活に寄付したんだった)なんかはサンプリング周波数48kHzと32kHzの2モードのみで、デジタルコピーも自由だったのに、サンプリング周波数44.1kHzのCDと互換性を持たせるようにした際に全てのモードでデジタルコピー1回になったんですよね。当時は特に反対意見も出ずに決まった気がします。これのおかげで使い勝手がかなり悪くなったんですよね。。ライブ音源を自分で録音してどうしてデジタルコピー1回しか許可されないんだろう。。それを思うと、同じデジタルものでも価格の安いMDやシリコンオーディオが普及するのは分かる気がします。

なんかまた時代が一つ終わった気がします。。寂しいなぁ。

12/1追記：
SONYでは、代替?となるリニアPCMレコーダー「PCM-D1」を出してますね。これだと、テープなくてもいいからかなり楽な感じがします。でも、テープを使った保存が出来ないのも複雑ですなぁ。。

参考：
○ソニー、DAT製品の国内出荷を終了(スラッシュドットジャパン)
○ソニー、DAT製品の国内出荷を終了−12月初旬にレコーダ出荷を停止。テープ販売は継続 (AV Watch)
○DATレコーダー、SONY生産終了(アライグマは鳴かない)